困ったなどうしようの事例 1 


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3階建て分譲住宅(物件a) 1階の床板がくさってきた事例  
豊中市内 平成3年4月に aさんが購入した 他社施工の新築分譲住宅
1階-鉄筋コンクリート造 2・3階-木造 延床面積141.7m2(42.9坪) 施工業者は現在?とのこと

1階の洋室(9.5帖)北西側の床が湿ってブヨブヨしていることがタンスの移動をした際にわかって、以前から知り合いであるAさんのお父さんから修理の依頼を受けました。

 「以前に室内側エアコンから水が漏れたことがあった ので、それが原因かも?」(aさん)

 「それにしたら 置いてたタンスは何も損傷はないですし、カーペットも大丈夫ですね。」(私)

 「床材の表面が変色しているけど、どうも床下からの 湿気みたいですね。」(私)

床と壁とのすきまにカビが生えてます。このあと床面をジワッと踏んでみると あやうく踏み割りそうになりました。

「買ってから、しばらくして床がふわふわするので、下地材が細いのかなと、思ってたんです。」(aさん)
 一緒に調べに来たウチの大工さんに
 「とにかくこの部分を切り開けてみよう。」
 と指示します。

 開けてみると アリャー。

 「床の下地材(根太)が完全に腐ってボロボロだ。」(大工)
 
 「もっと大きく開けてみよう。」(私)
 「うわっ 次の根太も全然だめだ。」(大工)

 床下には、水はたまってません。
 中をのぞくとアンカーボルトや釘などの金物がかなりさびています。

 懐中電灯で床下を覗き込むと、どうもこの部分だけじゃなくて、部屋全体の床下の金物や下地材が湿気でいたんでるようです。
 さびたアンカーボルト(手前側)と針のように細くなった釘(写真中央上)です。
 大引(中央の木部 9cm角)も底面が腐ってきています。
 こういう大引や土台には、普通、ヒバを使いますが、ここでは、栂材が使われています。
中央左にあるのが根太(4.5cm角)です。
床下のコンクリートまでの深さは、床板の仕上がり面(FL)から220mmです。
 部屋の外部を調べると、ナントこの部屋の北側と西側通路の高さは室内の仕上がりの床よりも80mmも高い。
つまり室内床下のコンクリート面は、外部土間より30cmも低いことになります。
そのため床下の換気口が一切取れていません。



多分、床下ではコンクリートの内部結露による湿気と、木材の持っている水分が、閉じ込められてむせている状態になり、床材や下地材を腐らせたようです。
 同じ階の洗面脱衣室の浴室出入部分は、表面からの湿気で腐っているようです。
 でも先ほどの、洋室と一緒の条件ですから、床下からの損傷も調べてみる必要があります。
 床材の表面の腐りは、
「濡れたバスマットを長い時間,置きっ放しにしていた。」(aさん)
ということです。
湿気は家にとって大変こわいことを再確認しました。


結果
 1階の床高(FL)は周辺の土間の高さ(GL)より最低450mm以上必要です。
今回の場合は基本的に設計ミス、施工ミス。
建ってしまった住宅(建て売り住宅とか中古住宅)を買うときには、間取りが気に入ったとしても、契約前に必ず専門家のチェックを受けたほうが、安全だと思いました。


修理方法が決まりました。
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