困ったなどうしようの事例 5-3 



5-3

マンションのリフォーム工事(物件d) 
内部結露でカビだらけ
の事例(No.2)
他社施工の15階建て分譲SRC造マンション。
東側廊下に面する洋室の改修。
 結露が起こる原因
@ 温度が高く、湿った空気が(マンションの室内の空気)
A 冷たい壁面(外部で冷やされコンクリートの壁面の周辺)に触れると
B その空気中の水蒸気が水滴となって、冷やされた表面に現れる。

冷たいビールをグラスに注いだとき、そのグラス面で冷やされた室内の空気中の水蒸気が、結露してグラス表面に水滴があらわれる現象です。

 そのため、結露を防ぐためには
@ 室内の湿度を低くする 
 生活面では
 1. 水蒸気を発生するガスストーブや石油ストーブで暖房しない
   (電気ストーブやパネルヒーター、床暖房などにして、湿度をあげない)
 2. 調理の際に発生した水蒸気は、換気扇によってすぐ排出する
 3. 浴室の扉を開けたままにしないで、換気扇で水蒸気を排出する
 4. 洗濯物を室内で干さない
 5. 加湿器を使わない
 6. 定期的に窓・扉・押入れの襖・クローゼットを開け、風を通す事によって湿度をこもらせない
 7. 家を閉めっぱなしの状態にしない
 8. 室内におく観葉植物も良くないそうです・・・
 構造面では
 9. 室内の壁・床・天井面の内装に、調湿性のある素材を用いる
 10. 湿度センサーの機能を持った換気扇を設置し、自動的に湿度を下げる 

A 外部に面する壁と内部との温度差を無くす
 1. 外壁のコンクリート面に断熱材を取り付け室内との温度差をなくす
 2. 窓ガラスやサッシに断熱性能を持たす
  以上のことが考えられます。

このdさんのマンション改修にあたっては
@-9、@-10、A-1、A-2を取り入れることが必要となります。
 まず、外壁面に断熱材を敷き込むことが先決です。
 コンクリートの躯体に縦胴縁を取り付けます。

胴縁: 壁材を貼るために取り付ける下地材

 ここでは、厚み24mm、幅45mmの米栂(べいとが)材を縦に45cmの間隔でコンクリート面にビスとボンドで止めました。

 断熱材を隙間なく貼り付けます。
 ここでは、コルクを炭化・発泡させた炭化コルク厚さ25mmを使いました。
 グラスウールやロックウールでは結露が生じた場合、断熱材内部に水分を含んでしまい、かえってカビが発生することがあるためです。

東亜コルク株式会社
炭化コルク断熱材

 コルク断熱材を固定することもかねて、横胴縁を取り付けます。

 これでコンクリートの内部側壁面は、冷やされにくくなりました。

 コルクの断熱材は、有害物質の発生もなく、また、室内に生じた化学物質を吸着する機能があるそうです。さわっても毛布のように暖かです。

 石こうボードを胴縁に釘を使って貼っていきます。厚さは12.5mmです。
 壁に使用する場合は12.5mmのほうが丈夫です。
 天井に貼る場合は厚さ9.5mmを使用することが一般的です。
 

 アルミサッシ窓に関してはそのまま使用します。
 マンションの場合、外壁に関するものは規則で取り外したり、仕様を変えることはできません。
 また、換気や空調のためのパイプ孔を外壁面にあけることも許可されませんでした。
 そのため、紙障子を内側にはめ込むことにし、内障子用の窓枠を取り付けました。

 今回、断熱材として炭化コルクを初めて使いましたが、非常に気に入りました。
大工さんが貼っていくのを、興味深く見ていて、ちょっと手伝ったりしてみたんですが、今までのグラスウールやロックウールの断熱材は施工中に、微細なほこりが室内に飛び交い、いくらマスクをしても、施工する側の人にも大変健康を害する可能性がありました。(一緒に室内にいるのも困難。グラスウールは肺がんとの関連も。)ところが、炭化コルクの場合は、切ったときに粉はたくさんでますが、空気中に舞うこともなく、なんか施工する側にとっても身体にやさしい材料でした。

dさんは、このホームページをよく見られているそうです。
今回の工事に対して使用する材料も、
「機能的にいいと思えるものをどんどん使ってください」とのことです。

このため、このホームページで紹介している
さまざまな機能的に(もちろん経済的にも健康的にも)
良いと思える材料を使用したいと思います。


次回に続く。





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